ガスバーナーと炭火の特性の違い

海森 寄与師老です。炭火で焼いた魚や鳥、旨いですよね?では何故に、ガスバーナーで直接、食物を炙る機器がない(グリルなど間接的に加熱するものはある)のでしょう?都市ガスはガス漏れ事故の早期発見のために付臭剤が入っているため、直接、食物を炙るのに使いたくないという心理的な部分もあります。

私の業界で良く使う、石油系の液体燃料の燃焼化学式です。実際の燃料は色々な炭化水素の混合物であって、C8H18という分子構造の均質物質ではありませんが、燃料全体を平均化すると、C8H18という分子に仮定できます。

2C8H18+25O2→16CO2+18H2O

O2分子25個得られる大気とその質量、C8H18分子2個の質量、の比で、理論空燃費が解かります。炭化水素の組成で理論空燃費は変わりますが、石油系の液体燃料では14.7程になります。ここで注目は、燃焼生成物に水が出来ることです。この水は、燃料中に含まれる硫黄(S)のため酸性になり、内燃機関では、排気系を腐食させるために、耐腐食性の高い材料を使うしかなく、内燃機関のコストが低減しない大きな要因になっています。LPガスも都市ガスも炭化水素ですよね。これらで直接、食物を炙ると、べっちょりした仕上がりになるのです。ですから、ガスバーナーで直接、食物を炙る機器がないのです。

炭火はほぼ炭素(不純物もあるが、燃焼に寄与しない珪素:Siがほとんど)なので、

C+O2→CO2

という解かりやすい燃焼化学式です。ここで注目は燃焼生成物に水が出来ないことです。炭火で直接、食物を炙ると、かりっとした仕上がりになるのはこのためです。また、炭火を燃やす容器も耐腐食性の高い材料を使う必要がありません。

ただ、あまり知られていませんが、焼きあがった食べ物はCO2まみれなので、外で焼いてれば、食べ物に蚊が集まってきます。くれぐれも食べ物に【虫除けスプレー】を噴射しないでください。炭火に蚊が来たといって、殺虫剤を炭火に撒き、火事(というより、軽い爆発)にしてしまったアホが。事件にはなってませんが、某郡某町の消×団員です。消×団員がなんちゃって発破技師になっては?

P.S コジャレたレストランで、食材に焼き目をつけるためにガスバーナーを使うところがあります。木工細工なら解かるのですが。ありゃ、どうなんでしょうね?

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