海森　寄与師老です。南大東島に行きました。成田空港～那覇空港はNH2159/2158便、那覇空港～南大東空港はRAC0861/0862でした。DHC-Q400は乗る機会がままありますが、DHC-Q400CCはRAC（琉球エアコミューター）だけの仕様なので今回初搭乗でした。50座席だけでシートピッチが一般部でもビジネスクラス並みに広いです。しかも革シートなんです！マン島行きのDHC-Q400と比べたら、とっても快適でした。まあ航空便だけ快適でも、たった1時間だけの話なんですけどね。

台風銀座の大東島ですが、今回は台風12号が関東に接近時に沖縄県入りしたため、台風の影響は全くありませんでした。沖縄県の離島はどんな小さな島でも、【沖縄感】というものがありますが、（沖縄県ですが）南大東島にはありませんでした。島の方に聞くと最初の開拓（フロンティア）は八丈島民が始めたそうで。だから東京都（伊豆諸島）イントネーションなんです。その後プランテーションが出来てからは沖縄本島や久米島からの移民も来たため沖縄方言の単語が入り込んだ様ですね。

沖縄感もなく、アメリカ感もなく、日本内地感もない、しかし、言語と通貨には困らないという、魔訶不思議なデスティネーションです。本当の意味の、【植民地】はこういう場所なのでしょう。先住民がいなかったため、【民族同化】や、【民族浄化】はなかった。無人島に特定地域の日本人が住み開拓した。開拓がある程度済んでから別の特定地域の日本人が住んで文化が混じった。大きく述べれば北海道でも似た部分があると思いますが、先住民がいたため前述の、【負の歴史】もあったことが違いますね。

無人島ではありませんが、絶海の孤島感は八重山諸島の波照間島や西表島より遥かに上です。どう過ごすかは、【旅人】次第です。ちなみに高級リゾートホテルなんてありませんよ。海は超綺麗ですが浜（ビーチ）はなく、断崖絶壁のため（標高差は小さいが）岩山登山と磯歩きのセンスが両方必要です。1回のアプローチだけでも結構な運動量。ガボテン島（うはっ古っ）よろしく、漂流民になったつもりでもないと過ごせないかもしれません。しかも体力も必要ですしね。