プリンツ・オイゲンだ!TAMIYAだ!

海森 寄与師老です。プリンツ・オイゲンが日本メーカーから出ているとは吃驚でしたよ。重巡洋艦はマイナーだし、しかもドイツのですからね。しかし、チョーカクイイ艦なんです!

プリンツ・オイゲンは15,000t程の大きさで、当時の主力戦艦程の大きさではありません。強運の重巡洋艦として有名で、イギリス空軍機に空爆されても軽微な損傷しかせずに、海戦で戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋艦ウースターを大破等、戦果多い艦でした。プリンス・オブ・ウェールズは修理の後、シンガポールに配備され、マレー沖海戦で日本海軍機動部隊に撃沈、ドイツにも、日本にも、やっつけられてしまった、唯一の艦船です。僚艦は常に撃沈(ドイツ海軍にフッド、日本海軍にレパルス)され、不運の戦艦として有名なのとは対照的。無事に終戦、最終的にアメリカ海軍に接収、ビキニ環礁の原爆実験の標的艦に。2発の爆撃を受けても沈没せず、曳航中に座礁、転覆、船籍が終了しました。

プリンツ・オイゲン自身はオーストリアに仕官する軍人でしたが、フランス貴族の出です。オイゲンは、ウジェーヌなのでしょう、ホントは。プリンツは公子の意ですが、オーストリアで公子だった訳ではなく、フランス貴族だったので、あだ名みたいなものだったのですね。オーストリア・ハンガリー帝国海軍にも同名の戦艦がありました。第1次世界大戦の賠償としてフランスに引き渡されたのは、フランス貴族名を名乗った運命だったのでしょうか?オーストリア・ハンガリー帝国解体、オーストリアは内陸国に、海軍は廃止されましたね。何故ドイツで、オーストリア・ハンガリー帝国に存在した艦と同名かは、1938年3月13日にアンシュルス(ドイツ/オーストリア合邦)成立し、ドイツがオーストリア・ハンガリー帝国の正当後継国という、意気込みの反映でしょう。この艦の進水は同年8月22日ですから。

2番目の、ドイツのプリンツ・オイゲンがカクイイのです。もちろん、海外メーカーには存在します。TAMIYAで出てるとは驚きです。コアな軍艦マニアがいるんですね!日本には。ざっとTAMIYAのカタログを観ると、ビスマルクやシャルンホルストはありませんでした。必ずしもドイツ贔屓という訳ではなさそうです。プリンス・オブ・ウェールズもありましたし!

写真はTAMIYAカタログより。ドイツ式迷彩がチョーカクイイです。ま、自分で塗らなきゃなりません。1/700(誤記ではない)です。鉄道模型とは縮尺が違いますね。このシリーズは喫水より下の形はありませんよ。買いましょう!確か¥3,000しなかったと思います。知り合いのTAMIYAのエンジニアに頼んでみます。図面はどうやって描いたのでしょう?ドイツに元の設計図か何か残っていたのですかね?

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