トルクと捩じりモーメントの違い

海森 寄与師老です。トルクというのは、工学用語として広く用いられています。普通の方は物理の中の力学で習う、捩じりモーメント、回転モーメント、の方が一般的ですが、全く同じ定義です。何で用語が違うのか?以前から疑問でした。

トルクの語源は、【首輪】の意だそうです。これは、古代ヨーロッパを席巻したケルト人が、貴人のシンボルとして、また戦士の護符として首にまとった独特の装身具に由来します。螺旋状のフォルムを観たローマ人がラテン語の、【捩じる=トルケーレ】を作り、それが、転じたという説です。ローマ人にとり脅威の敵の装飾具を名付けたということになります。異形の神である、タルタロスから、との説もあります。

写真はトルクです。良い捩じりっぷりです。古代のケルト人は、《いい仕事》してますね!

モーメントの語源は、【動き】の意だそうです。それが転じ、【時間の動き】、さらに転じ、【瞬間】になったらしいです。語学(一寸の意)とは乖離しますが、物理でのモーメントは、動きを生じさせる力、動きの元、ということなのかしらね?モーメントは、力の釣合い等の静的状態で物体の運動を説明し、トルクは、装置を動かす等の動的状態で物体の運動を説明するために、使い分けたのか?

図では、M(モーメント)=F・rになりますが、T(トルク)=F・rなので全く同じ定義です。

内部部品の曲げモーメント、クレーンの転倒モーメント、等工学世界でもモーメントという用語自体は使います。しかし、外に取り出さない、発生させたくない、力に限定されます。力を外に取り出すことがない、建築や土木では、機械よりも使用する機会が多そうです。しかし、何故に、トルクとモーメントを、使い分けているのか迄は結局解りませんですね?

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