限界自治体の定義によると?

海森 寄与師老です。何方かも、我が夷隅郡市内の某町は、【限界自治体】に近付いている?と問題提議なさっていました。私は、そこまで緊迫しているとは思いませんでした。

定義を調べてみました。65歳以上の高齢者が人口の50パーセントを超えて、税収低下と高齢者医療、高齢者福祉の負担増で財政の維持が困難になった自治体とのこと。ミクロでは限界集落というものもありますが、冠婚葬祭、共同作業等の維持が困難なだけで、自治体全体が、【限界自治体】にならなければ、スケール効果で、財政的に困りません。

では、某町は現在、どの様な人口構成になっているか?、今後どうなって行くのか?簡単なシミュレーションをしてみました。マクロなんて組めなくてもExcelが使えれば出来ます。私と、《前提条件》違いで計算してみてね!《前提条件》が違っても、2035年以降の人口総数と構成に違いが出るだけ。2030年迄でいうと大同小異です。結論を先に述べます。【労働人口】構成比が50%を下回り、既に限界自治体ですよ!65歳以上の人口構成比が50%を上回るのは、2018年頃になりますが。【限界自治体】の現在の定義では、未だなっていない、ということにはなるのですが、【労働人口】が50%を下回るのなら立派な、【限界自治体】といえますね!今後は定義もこちらに変わってくるでしょう。

自主独立でやって行くには、市原市内に勤め先があるサラリーマン等の、【労働人口】の移住、もしくは企業の誘致、をする必要があると思われます。圏央道も開通しますから。自主独立でやってよね。勝浦市も、いすみ市も、火の車で併合させられたら、困ります。旧東ドイツを併合した、統一ドイツは貧乏でした!旧西ドイツは金持ちだったのにです!勝浦市も、いすみ市も、貧乏で無理ですよ。しかし、どちらも御宿町の取り込み工作を?それはさておき、2010年の人口構成(千葉県公式サイト内年齢別人口より、数値流用)から、以下の6点を前提条件にし、5年毎にシミュレーションしました。高齢者の構成比が増えることよりも、【労働人口】の低下と流出を食い止めなければなければなりませんよ。こちらが、自治体の、最大にして、必須の、ミッションだと思います。殿様だか武将だか、を弄りまわしていても、税収は得られない!【限界自治体】なんですよ!倒産しますよ!

①お歳寄りは104歳まで元気

②事件、事故、病気、での死亡者はなし

③5年毎に20~24歳の若者の60%が町外へ出る(12%/年だが、5年/1divisionなので)

④20~34歳の残った若者で町内で結婚し、5年の間に、5組あたり、2人新生児が誕生、中期的には、15年の間に、5組あたり、6人誕生するということになります。日本全体の出生率とほぼ同じ値を使いました。

⑤労働人口は20~64歳の総数。65歳になったら働くな!という意味ではありませんよ。働けるなら働いた方が良いのです。しかし統計としてはココで分離しました。

⑥町外から転入者はなし、実際には、町外に出る者と、町内に入る者がいるハズです。行って来いなので、統計としては省きました。

表はシミュレーション結果です。2010年は事実です。

グラフは上表をビジュアル化。人口総数は2025年迄は微減です。これに騙されますが、労働人口割合は、2012年現在既に50%を下回っていると思われます。65歳以上の人口構成比が50%を超えるのは、2018年頃で、現在の定義でも、【限界自治体】になります。

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