時差ボケ、なったことありますか?

森 寄与師老です。時差ボケは西に移動するよりも、東に移動した方が酷いです。

時差ボケ(ジェット・ラグ)は、数時間以上の時差がある地域間を飛行機などで短時間で移動した際に起こる、心身の不調状態を称する一般通称、正確には時差症候群または非同期症候群と呼ぶそうで。人間の身体は外的刺激(光の明暗、社会的な刺激)により生活リズムを刻んでいて、旅行・出張などによる長距離移動を短時間に行った際、周囲で発生している外因性リズムと身体に刻まれている生活リズム(内因性リズム)に同期のずれが生じます。この同期のずれが修正されるまでの期間、身体に発生する不調状態を総じて【時差ボケ】と呼びます。

時差ボケが解消される期間(同期のずれが修正されるまでの期間)は個人差・地域差があり、一般的に若く体力のある者の方が解消の期間は短い。人間の体内時計は24時間より長いリズムに対応する傾向があり、一日が伸びる東から西(例:日本からヨーロッパ)へ移動した場合、一日が短くなる西から東(例:日本からアメリカ)へ移動する場合より、約20%早く解消されます。『時差ボケは西に移動するよりも、東に移動した方が酷い』の理由が解かっていただけたでしょうか?

旅行と出張では物理的現象は同じハズなんですが、旅行はハイテンションな気分で期間を過ごすためと、旅行先で責任が発生することは稀なため、あまり時差ボケは感じずに済みます。移動中など、寝たければ寝ればいいだけです。対して出張は、周囲で発生している外因性リズムと、身体に刻まれている内因性リズムがずれているので、キツイです。睡眠障害、疲労による集中力・判断力の低下、昼夜逆転生活、胃腸障害、吐き気、頭痛などの症状があります。

P.S では、対策は?というと、時差を越える(東西に移動する)前日には寝不足にして、移動中航空便を寝て過ごし、寝が足りない感、が最も効果的です。しかしエコノミークラスだと機内で寝て過ごすのも過酷です。旅行ならば、ハイテンションで過ごせるので耐えられますが。出張はビジネスクラス以上。私がビジネスクラスのミールを食せず、わざわざエコノミークラスのミールを所望するのは、摂取カロリーもですが食事の時間が長くなり、寝て過ごすのと両立しないからです。ワインは搭乗クラスの物を頂戴します。エアバスA380ではフロアが違うため、エコノミークラスのミールを所望しにくいです。2F席は1F席(エコノミークラス)を完全に止めてもらえるので降機しやすいです。これはメリット大です。マイン空港だと空港を出るまでの時間が30分違います。出張期間が1週間以内ならば、移動先での時差ボケを直さない方が、帰国時への時差ボケのことまで考えると、トータルで楽ですよね。ヨーロッパやカナダに鉄道旅行に行く時の参考まで。

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