何じゃ、コリャ?もしや浮いてる?!

海森 寄与師老です。グラーツです。ドイツではなくオーストリアですよ。オーストアでヴィーン(/独、ウィーン/英)に次ぐ2番目の都市です。アルノルト・シュヴァルツェネッガー(/独、アーノルド・シュワルツェネッガー/英)の故郷です。人口は25万人程のコリン星に毛が生えた(茂っている原っぱに毛が生えたら!もじゃもじゃ?羨ましい!)規模です。この両国は実質的に同じ国です。ドイツがオーストリア併合するとドイツがヨーロッパ内で飛びぬけた大国になってしまいます。第1次世界大戦後にオーストリア・ハンガリー帝国(要はハプスブルク家ね!)解体に伴い出来たドイツ人だけの国オーストリアは、ドイツと併合禁止を国際条約で謳われて別国なんです。EUになる前から(歴史的にかも?)ドイツ/オーストリア国境検問はなかったですし、ドイツの村に下りないと買い物出来ないオーストリアの村もあります。悪名高きアドルフ・ヒトラーは、オーストリア出身なんですよ。しかし、ドイツ/オーストリア併合を短期間でも成就させたのは、後にも先にもヒトラーだけです。互いの国道や鉄道は互いの領土に入り込んでいて、同じ民族、同じことばだし。

冬の最低気温は-7℃程で栃木県とあまり変わりません。最高気温が0℃程と1日の変化が小さいので1日中同じ格好でいられます。寒いなら1日の温度が平らな方が楽ですが、千葉県育ちは寒さには意気地なしなのでキツイですよね。いい感じのクナイペ(呑み屋)とレストラントゥ(食堂)が多数。グリュー・ヴァイン(ホット・ワイン)は、クリスマス・マルクトの頃だけですが、残ったら在庫処理のため冬の間にチビチビ(って感じではないですかね、ドイツ人は)呑っているので頼んでみます。これ、実は、専用のワインで一般の赤ワインを温めたものではありませんよ。

写真は街で観たシュトラッセン・バーン(以後は路面電車)です。拡大して観てください!左から2両目の車両は台車がありません!空中車両(車両か?)です。5両編成で、左から4両目もないです。構造が気になります。この路面電車々両について聞き込みをしてみました。私の独語はヘッセン州ことば(ヘッセナー・シュプレッヘン)で、オーストリアことば(ヴィエナー・シュプレッヘン)は難儀でした。小さな曲率(r=100m)が多い路線で、古くから2軸車単体で運行されていた。近年エコロジー観点で路面電車が見直され、利用者が増えて輸送力増強を求められる様になったが、ボギー台車の大きい車両では、付随台車側が脱線しやすいことと、旋回内側に車体インのオーバーハングが出来ること、から採用をヤメたそうです。古い2軸車を連結して暫くは増強運行出来るのでは?の問いに対し、導入時期バラバラの車両たちで統合制御出来ない。2軸車連結、または牽引すると、旋回を始めた前の車両に次の車両が操舵され、内側前輪が乗り上げ脱線するのでそれも出来ない。連接台車は?先頭(後尾)車両の半分がボギー?になります。で、この形式と。私の好きなストラスブールのLRT同様、ボンバルディア・トランスポート社(ドイツ企業)製です。フレキシティ>アウトルック>シティランナーという商品名です。固定編成のみ成立の方式で、閑散時刻は輸送力過剰になり、道路が混むので動かさないと。そうですよね!路面電車だと道路の事情に関連してしまいますよね!

図は台車と連結の概念を描いてみたものです。実際には、低床を実現するために、車軸はなく、独立車輪で、ホイル・イン・モーター。ブレーキ力は別々量に統合制御出来るそうですが、今のところは同率での制御で運行らしい。ちなみに車輪の無い車両は、【ルフト・ツーク】で、直訳で、【空気車両】ですね。まさに、【空中車両】です。【ルフト・ツーク】のロール方向の抑制はロールスタビライザーで、【車輪のある車両】と車体上部で繋いである。イン/アウトともオーバーハングが小さいのが解かると思います。さらに小さな曲率にも対応可能とするために、【車輪のある車両】のホイル・ベースとトレッドは作業で変えられる仕様になっているのだそうです。それにしてもヨーロッパは様々な路面電車やLRTがあります。本式鉄道と違い、お互いが繋がってもいないため、まだ技術が淘汰されておらず、色々な方式が混在しています。同じ都市内も違う方式が混在しています。ガラパゴス以上状態。トラムとライトレールとLRTと路面電車の定義の区別も解かりません。本式鉄道とこれら軽量鉄道の乗り入れ状態も複雑です。イギリスでは路面電車の線路に本式の鉄道車両が走っていたりするんですよ。ドイツではUバーン/ウー・バーン/ウンター・バーン/地下鉄が地上(路面)を走っていたりしますし、本式の鉄道の気動車が地下(排気は?)を走っていたりもします。

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