偶には鉄道の話題?氷河急行!

海森 寄与師老です。私のEU出張に先立って(早い話が夏休み)、同僚がEU旅行へと。特にドイツとスイス(EUではないけどね)が主目的だそうです。同僚の奥さんの知り合いがミュンヘンで居酒屋(日本式)をやっていると地図を頂いたのですが、短期出張の場合はドイツ式のビーアー・ハレか、クナイペに行くと思います!ゴメンナサイ!

EU旅行で最大の目玉が氷河急行だそうです。グレッシャー・エクスプレスなので、急行で良いと思いますが、氷河特急とも訳されています。サンモリッツ~ツェルマット迄全線乗車するそうですよ。スイス・アルプスを走る山岳鉄道であって、かつ観光列車でもあります。マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)とレーティッシュ鉄道(RhB)の、スイス鉄道事業者2社間運行。急行(特急)と名が付くものの、小曲率と急勾配と、MGB区間にはアプト式のラックレール区間迄あり、ヨーロッパであっても高速運転は出来ずに、全線の表定速度は30km/h程度。一部で世界一遅い急行(特急)といわれています。何方かがいっている、【特に急がない列車】の文言のモデルは此処?氷河急行より更に遅いのが確実ですね!

フルカ峠付近で、【ローヌ氷河】が見えたのでこの名が付くも、’82年通年運行のために、フルカ峠を新フルカトンネルで越えるようになったため、現在冬季は氷河を望めません。旧ルートの景観を惜しむ声が多く、’10年8月12日に旧ルートが全通し、夏季は再び車窓から、昔に比べ大幅に後退したとはいえ、【ローヌ氷河】が眺められる様になったそうで。同僚夫婦はミュンヘンからサンモリッツへ鉄道での行き方が解らないとかで教えました。この列車は前’12年フルカ峠(鉄道も同名の峠)で観ましたが、列車ダイヤは知らないで、モーターサイクルで安全を確認して停止した時は既に走り去り、撮影出来ませんでした。今’13年も近くを通りますが、前’12年より先を急ぐツーリングなので、観るだけですね?速度を落とせず、観ることも叶わないかも。【ローヌ氷河】でさえもチラッと観ただけです。が、【ローヌ氷河】は夏季に観ても大したことないかな。パステルツェ氷河もアレッチ氷河も観ましたけど、やっぱりヨーロッパはアレッチ氷河が一番!はい、アルプスに行ったら、ユングフラウに登りましょう!マッターホルンとモン・ブランを差し置いてもでもですよ!

’10年7月23日にMGB区間内で氷河急行列車の一部車両が脱線、転覆する事故が発生したと鉄道マニアなら記憶されていると思います。この事故で乗客の日本人団体観光客の1人が死亡、他乗客多数負傷しました。負傷者の大半は日本人団体観光客でしたね。事故調査委員会は、『事故現場の200m手前で運転速度を時速35kmから56kmへ加速したことが明らかになった』としました。運転士は、『定時運行の強迫観念からではなくて、事故の直前にブラックアウト状態になった』と述べており、現に遅れてなかったそうです。委員会から安全管理システム敷設・徹底化と運行記録デジタル化の指導を受けました。翻って我が日本は、JR西の福知山線脱線事故以降、国土交通省々令で、緊急列車停止装置設置義務付けられ、JR西は’10年6月で約95%の在籍車両は整備を終えていたと。【緊急列車停止装置】(Emergency Brake:EB装置)は、運転士が失神・睡眠・急病等の異常事態が発生した場合に、自動的に列車を停止させるための運転保安装置ですね。私鉄で導入している、マスコンから手を離すと非常ブレーキがかかる、【デッドマン装置】というものもあります。うろ覚えですが、EU鉄道事業者でこれら日本の技術をand導入する話が出ていました。その後どうなったのかは未確認です。導入され安全に運行されていることを願うばかりです。勿論、安全性を高めるためなら、日本の技術でなくてもOKです。その後原発事故もあり、日本の技術は使うことをヤメて、EU内自前で開発したかもです。ジーメンスとかフィリップスとか。

P.S 車両の話が出来ませんでしたが、私は乗ったことがないのです。知らないのです!同僚の写真と解説を待ち受け売りで、【投稿】するかもですが、秋季以降になりますね!

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写真はパクリです。ランドヴァッサー橋といいます。この橋はスイス切手になっています。割とサンモリッツに近く、ミュンヘンからサンモリッツへ鉄道で行くと、氷河急行に乗る前に通過してしまうことになるのは、同僚夫婦には内緒にしてありますけど、気付きますか?

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