【新規】燃料残警告灯と燃料計差し替え方法

海森 寄与師老です。トリッカーのメーター交換ついでに、燃料残警告灯を新メーターに入っている、燃料計に入れる方法についてです。燃料残警告灯について少し詳しく説明してみます。この回路はフューエルセンダに電流を流しておいて、抵抗がある値より下がると電球が光るに足りる電流が流れることにより機能しています。なら、オン/オフのスイッチで良いと思うのですけど、何かの都合があって、何かの仕様を、そのまま流用しているに過ぎません。流用大好きヤマハさんですしね。フューエルセンダ抵抗値は1,200Ω/Full~900Ω/Enpty、燃料残警告灯は3W。ここで、【オームの法則】のおさらいです。

I(電流A)=V(電圧V)/R(抵抗Ω)

P(電力W)=I(電流A)*V(電圧V)

他インジケーターは1.7Wなのを考えると燃料残警告灯はW数で、点く/点かないタイミング調整している?これで求めると、3W=0.25A*12V、0.25A=12V/50Ω。フューエルセンダの抵抗値は900Ω/Enptyですから、0.013A=12V/900Ωとなります。定格0.25Aのフィラメント電球に0.013Aの電流だと定格の5%を超えるので、電球は光るのに十分に足りることになります。一方で燃料計用フューエルセンダは、0~100Ω、0~250Ω、0~510Ω、と夫々の逆位相含め6通りが一般的にありますが、1,200Ω/Full~900Ω/Enptyのフューエルセンダを繋いだだけでは表示は、Fullのままか、Enptyのままで、全く動きません。

510Ω以下になる様合成抵抗を回路に入れます。直列の合成抵抗は、R0=R1+R2+R3+・・・+Rnと単純に和を求めるだけ。合成抵抗が元より小さくはなることはありません。並列の合成抵抗は、R0=1/[(1/R1)+(1/R2)+(1/R3)+・・・+(1/Rn)]と抵抗値をひっくり返したもの(逆数)の和をもう一度をひっくり返して求めますよ。余談ですけど抵抗はレジスタンスで電流の流れ難さ。その逆数はアドミタンスで電流の流れ易さ。汚い手書きメモのレベルの図ですけれど、図中の左側がトリッカーのノーマルの燃料残警告灯の回路。燃料残警告灯の部分だけ抜粋しました。右側が今回変更した燃料計の回路ですよ。ついでにサービスマニュアルの回路図も載せておきます。今回交換メーター内蔵燃料計は前述6通り全て設定出来ます。合成抵抗値を燃料計測定範囲に入れ、かつ燃料計の表示レンジのスレッシュを跨ぐ設定にしなければなりません。

結論ですが、並列に110Ωの抵抗を入れた、フューエルセンダとの合成抵抗は100.76Ω~98.02Ωとなり、これは新メーターの燃料計の510Ω~0Ω測定レンジのEnptyから3段目と2段目のスレッシュ99Ωを跨ぎます。たった1段だけの変化ですが、元々が燃料残警告灯ですから1段表示だったともいえます。光るのは鬱陶しいですし、燃料計付き新メーターにしたのに、燃料残警告灯を残すのは、美しくありません。これにより、燃料タンク上のインジケーターと、メーター横のインジケーターを、1つのメーター内に纏めることが出来た上に、メーターそのものも小さくなり、ETCの搭載場所を確保することが出来ました。かなり面倒な作業も必要で、知識もそれなり以上に必要ではありますが、メーター交換は楽しいです。デザインはさておき、普通の250cc以上のモーターサイクルでは、必要にして十分な機能のメーターが付いているハズだと思うんですけどね?

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