海森 寄与師老です。夷隅郡市は放射線量率で報道されることはありません。測定なんてしてないんじゃないか?とも。文部科学省で、とりあえず簡単な方法でスクリーニングはしている様です。島状に若干高いところがありますが、同じXアクシス(経度)上に点在しているので、ハレーション等の何かのエラーでは?だとしても同じ経度上に1点はホンモノの若干高いところがあるかもしれません。9月18日の値に換算だそうです。
いすみ市でも10月19日と20日に主に学校を測定してくれました。文部科学省のものでの島と必ずしも一致していませんし。岬中学でも一致していません。万木の大きめの島では万木城児童遊園の結果から大きくない様ですが、いすみ保育所では一致していますね。古沢公園も一致しています。同じ経度上に1点はホンモノの若干高い場所がある様です。若干高めといっても1.0μSv/Hr程の値です。
オーストリア環境保護団体が、国内流通してしいたイノシシの肉から、ソ連チェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質が検出されたとのニュースがありました。1,060Bq/kgも検出されたそうです。イノシシの寿命は長くて10年、を考えると、25年前にこのイノシシが直接被曝して、その際に取り込んだ放射性物質が、今でも残っていました、という話ではないです。このイノシシは、事故後に汚染された場所で生まれ、汚染された餌を食べて内部被曝したということですね。この地域に棲むイノシシはキノコ類を好むらしいですが、キノコで1段、イノシシで2段、生物濃縮をしている可能性があります。好んでイノシシ肉を食すれば人間で3段、生物濃縮します。食物連鎖の上位ほど濃縮度が上がります。
チェルノブイリ原発事故による放射性物質は、ヨーロッパを中心に北半球全域に広がり、25年もたった今でもドイツ南部やオーストリアで比較的、高い濃度を示しています。この地域では、野生のイノシシを狩猟した際に、いまだに放射性物質の検査が必要となっています。これらの地域はチェルノブイリから1,500km程距離があるにも関わらず、です。輸入ジビエ(/仏、ヴィルト/独、ワイルドゲーム/英)《狩猟による鳥獣》はほとんどフランスから輸入され、検疫上、イギリス・ドイツ・ベルギー・オーストリア・ハンガリー産などの獲物でもフランス集荷し、フランスから日本へ1本化で輸出されます。オーストリア産は危険で、フランス産が安全か?ですよ。イノシシは危険で、ウサギなら安全か?も解かりません。産地の限定も難しいです。日本は検疫は厳しい国ですが、放射線量確認は聞きません。今後産地表記と放射線量検査結果付き流通!業界の方々、よろしくお願いいたします。
国内でも、’11年8月19日の宮城県発表によると捕獲したイノシシから、国の暫定基準値500Bq/kgの4倍以上の放射性セシウムを検出したと発表されました。イノシシは角田市から駆除の依頼を受けた地元猟友会のメンバーが市内の山間部で捕獲。民間の機関に検査を要請したところ、2,200Bq/kgのセシウムを検出したと。県は当面、野生鳥獣の肉を食べないよう県内全域に通知とのことです。我が夷隅郡市でもイノシシ駆除を行って、肉は有効利用しています。この場合も駆除、殺すことが第1義で、食すことは第2義です。せっかく殺したのだから、有効利用はすべきと思います。しかし、福島第1原発からは、250km程しか離れていません。汚染程度は宮城県より低くても生物濃縮される可能性はあります。現在よりも、5年後、10年後が心配です。この頃に検査体制をしっかりさせるためには、現在、どの様な働きかけを、何所にすれば良いのでしょうか?私が心配することではないのかも知れませんが、名物にしようとするならば、名物にしようとしている方が、動くべきだと思います。地域内のことでヤヤコシイ話にしないで欲しいですね。千葉県も、’11年10月12日、野生イノシシ肉モニタリング検査を行ってくれましたよ。良かった!
イノシシ肉は自家消費される可能性が高く、県内10市町で捕獲された野生イノシシ10頭の肉の放射性物質検査を行い放射性セシウムは暫定規制値以下でした、とのことです。食肉での暫定規制値は、セシウム(セシウム134とセシウム137の合計)500Bq/kgです。ヨウ素131については不検出でした、とのことです。検査結果については、検査機関から、有効数字は3桁で報告とのこと。検査機関:厚生労働省東京検疫所及び横浜検疫所
捕獲場所 |
捕獲日 |
セシウム134Bq/kg |
セシウム137Bq/kg |
セシウム計Bq/kg |
市原市 |
9月28日 |
32.0 |
42.1 |
74.1 |
印西市 |
9月28日 |
106 |
136 |
242 |
睦沢町 |
10月5日 |
17.4 |
21.6 |
39.0 |
長南町 |
10月3日 |
33.8 |
43.5 |
77.3 |
勝浦市 |
9月29日 |
21.8 |
28.9 |
50.7 |
大多喜町 |
9月28日 |
36.6 |
47.2 |
83.8 |
君津市 |
9月28日 |
34.1 |
41.0 |
75.1 |
富津市 |
10月3日 |
20.4 |
23.4 |
43.8 |
鴨川市 |
10月1日 |
19.2 |
26.3 |
45.5 |
南房総市 |
10月3日 |
4.32 |
5.19 |
9.51 |
イノシシ肉は暫定規制値以下でした、ということになった様です。
しかし、水産物に比較すれば、やはり桁が1つ多いくらいの値です。
水産物も食肉同様で、暫定規制値は放射性セシウムは500Bq/kgです。放射性ヨウ素は2,000Bq/kgですが、半減期が短いため検出されなくなってきています。
水産物も内水面(淡水)は高めの値です。
規制値以下だと解っているのに、『魚はゴメンナサイ!』、他方どんな値か解らない内に、『イノシシ肉食べたい!』、といっていた方。
矛盾していますね?もっともその頃イノシシ肉の検査結果はありませんでしたが、水産物より高いであろうことは想定できましたけどもね。
イノシシ肉も規制値以下ではありましたね。たくさん食べて消費してくださいませ。せっかく殺したのですから。規制値の定義が良く解りませんがね。
しかし、1年で死ぬ生き物ではないため、長期的追跡が必要です。今後については、名物にしようとするならば、名物にしようとしている方々が、動くべきだと思いますけどね。