知っている範囲でTGVの今後動向

海森 寄与師老です。ICEの事ばかりなので、TGV(テ・ジェ・ヴェ)について述べます。SNCF(フランス国鉄)は、航空便と乗り継ぎ出来ます。パリ(シャルル・ド・ゴール空港)とリヨン(サン・デグジュペリ空港)で可能です。ユナイテッド航空とコンチネンタル航空だけだったと思います。ユーロスターやタリスも技術的にはTGVです。

色々バージョンが混在して、古いバージョンは良く知りません。大昔はディーゼル機関車だったとか?だから機関車+客車で技術開発?TEEの正当後継モデルはICE-2でなくTGVかな?TGV DuplexとTGV POSが新しいバージョンです。TGV Duplexは2階建て客車+高出力機関車、TGV POSは東ヨーロッパ高速専用線ドイツ(ICE-3と相互)乗り入れ、320km/h運行です。

最近の技術イノベーションに乗り遅れた感のTGVです。短期的な計画でDuplex編成に、台車部に主電動機を装備した、電動客車2両で輸送力の10%向上が考えられています。これは電動車両割合が30%でいわば、『なんちゃって電車』、『機関車牽引電車』ですが、ICE-3も電動車両割合は50%ですから変でもないですが。DBのフランクフルト⇔ケルン高速専用線には、(勾配とカーブとトンネルが多く)TGVを乗り入れさせてもらえなかった対応だと思われます。TGVは300km/h運行ができず、乗り入れたらダイヤ編成の邪魔だったと。当のDBでもICE-1とICE-2は運行していません。

メーカーのアルストムはTGVに代わる高速列車としAGVを開発しました。日本の新幹線やDBのICE-3(ジーメンス)のような動力分散方式を採用して、主電動機は各車両に装備されて電動車両割合は100%です。編成製造コストと安全基準は現行のTGVと同程度だそうです。目標は350km/h運行だそうです。かなりドイツに歩み寄った技術らしいです。お互い乗り入れてるので当然といえば当然です。やはり、高速鉄道の技術では、日独仏が競争しながら、リーダーであり続けるのでしょう!中国?100年後は解かりませんが、今現在は、はぁ?です。

写真はパリ・リヨン駅のTGV Duplex。機関車と客車の間に段差があり、カクワルです。

写真はAGV(ア・ジェ・ヴェ)。ICE-3が蚕なら、コレはヤママユガの終齢幼虫ですね!

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