【望む】ライダー同士サイン復活!

海森 寄与師老です。’80年代頃まで、モーターサイクルツーリング中の者同士すれ違う際、【道中ご無事で!】の意味の【ピースサイン】を交わしたものです。いろいろ個性や、用途によって使い分けもありましたよね。私の場合は、ピースでなくて、まことちゃんの、【グワッし!】でした。追い越しの際には、【サムズアップ】でとか、この先注意しての意の、【ヒラヒラ】とか。

’70年代、道路整備とモーターサイクルの大型化で、ツーリングの長距離化と共に全国に普及しました。’80年代には、サインを出し難い、スーパースポーツやオフロードバイクが流行したため廃れ、現在に至ります。アメリカンのライダーは上体を起こした姿勢なので楽に出来るハズなのに、オヤヂデビューのハーレィ乗りは、スキルもなく、意味も解らず、孤独が好きなフリをするのがカクイイと思っているのか?そのくせ、やたらツルんで走るし、バーベキューイベントを繰り広げているので、むしろ普通の人よりも、寂しん坊だと思われるのに、サインを出さないのは、そういう文化を知らないからだと思われます。

長距離ツーリングが多い北海道や、全国の主要国道では、現在も続けられていますよ。アメリカでは、ライダーがすれ違う際、必ずサインを行っています。ヨーロッパではツーリング中に限り行っています。アメリカのサインは上に出し目立ちますが、ヨーロッパは速度が速いので下に出します。ちょっとイヤらしい手つきです。いえ、私は嫌いではありません。むしろ大好きですが。ライダーがサインする時は、右手はアクセルグリップを握っているので、必ず左手で行われます。日本では左側通行のため、対向車にサインを出すのに、右側通行のアメリカやヨーロッパ(大陸)よりも、高いスキルが必要になります。

モーターサイクル自体が孤独な乗り物です。ツルめばそうでもないですが、仲間とスケジュールを合わせるのは、大人では難しいです。ソロでツーリングする場合には、ライダー同士のサインは心強いもので、コミニュケーションの基本でもあります。サインした相手、がトラブルを抱えている?一服したいだけ?先を急いでいる?までも解る様になります。

P.S サインは色々な産業、スポーツで行われています。危険作業が伴うもの、ことばを発することが出来ないもの、に多いです。私の好きなサーフィンは、4肢全てを使うスポーツなので、波待ちポイントでのローテーション時はサインではなく、【ことば】です。夷隅郡市では日語ですが、沖縄県では英語です。アメリカ軍人のサーファーが多いためです。完全に水中に没するダイビングは、両手が自由に使えることもあり、サインはかなり高度化、細分化しています。特定のバディは、レギュレーター越しにモゾモゾいってる、【ことば】も解る様になるのですが、不特定のバディ、しかも初心者相手では、きっちりサインは覚えてもらって、コミニュケーションする必要があります。人命に影響を及ぼすため、サイン体系が出来上がっていて、ことばの壁を越えるレベルです。

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