【新規】貧者のリゾートになるしかないよね?!

海森 寄与師老です。タイトルの貧者とは必ずしも収入の多寡だけのことではありませんよ。時間的な貧者も含まれます。収入が多くても養う口数が多いと可処分所得は低くなりますし、収入が多くても自営だと纏まった休みは取得出来ません。日本人というのは昭和50年代頃迄は仕事一筋に美学があって、収入が多かったとしても時間的には貧者だったのです。時間的な貧者のリゾートで真っ先に思い浮かぶのは、【房総半島の海水浴】です。そう、日本人は皆が貧者だったのです。

時代は下り、会社勤めは勤怠管理や休暇取得の徹底で纏まった休暇が取得し易くなりました。こうなると時間的な貧者ではありません。お金は借りることが出来るけど、時間は借りることが出来ません。バブル景気もあり、皆が海外に行く様になります。この頃の日本人の海外旅行というのは、筒井康隆の、【農協月へ行く】状態で、現在の、【チャイナ人民共和国】の人達と似た有様でした。態々海外に出かけて迄も日本人に出くわしたくない、という感覚もこの時代特有のものでした。社会進出した女性だけの旅行が多く、男性の情けなさが強調されたため、【成田離婚】はこの時代の代表的なことばです。

更に時代は下り、纏まった休暇を個々のタイミングで取得出来る様になります。超ラッシュ状態の成田空港というのはなくなり、何時でも一律の混み方になります。海外に出かけ日本人に出くわす機会も減りました。日本人旅行者数が減少したのではありません。分散したのです。海外で日本人同士が日語で仲良く会話出来る様もになりましたね。日本人旅行者のマナーとスキルも上がり、旅行社一任の旅行形態も減少したと思われます。しかし、この旅行に行けるのは1回/年程です。この旅行に行く以外には、未だに時間的な貧者なのですよ。自営や管理職で金銭的に豊かならモノに使うしかありません。したがってモノを売る商売もまだまだ存続するハズですし、したがってモノを売る商売は高級品に限ったことになりますね。

で、金銭的にも時間的にも貧者のリゾートです。鉄道マニアもその1つです。買い食いしなければ運賃しか使いませんね。更に王道の、【房総半島の海水浴】です。時間的に貧者だけど金銭的に貧者でないなら、箱根や軽井沢に行くでしょうね。残念ながら、我が房総半島は貧者のリゾートの範疇を出ることはありません。高級品を用意しても来る者が貧者なんです。ここに戦略があると思えますね。普通の範疇でちょっと良いモノを用意すれば、イセエビ、サザエ、トコブシ、ヒラメ、マダイ、キンメダイ、は必ずしも必要ではないのですよ。これらは換金収穫物として東京都方面に売りましょう。商品にならない様な小さいマアジやカタクチイワシを有効利用しましょうね。これらの美味さは良く知っていますし、元がタダ同然なこともです。幾ら貧者のリゾートでも、パクリの朽ち人形は興ざめでダメです。【チャイナ人民共和国】の偽ネズミランドではないのでね。

moon.dayna@mailxu.com