高田堰のバードストライク対策

海森 寄与師老です。前にバードストライクについて【投稿】しました。高田堰に行って、これもバードストライク対策?といわれて気が付きました。ちょっと調べてみました。

’11年1月21日に市民要望を受け、いすみ環境と文化のさとセンター、千葉県、東京電力が連絡をとり、現地確認/工事内容設定/工事日程調整が行われ、2月5日にリフト車などの工事車両数台/作業員十数人がやってきて、架線取り外し/付け直し/目印マーカー設置、を100m以上の区間について、2月8日に完了したそうです。県内の他地域、成田市などでも行われていた様です。かなりの工事費だったでしょうね。素早い対応が行われたため、コハクチョウが北国へ旅立つ前に、工事が終わったそうです。

いすみ市には毎冬、コハクチョウがやってきます。昼のエサ場は、いくつかの小グループに分かれて行動している様です。夜は、大きな開放水面のある、安心な場所ってことで、高田堰だったのでしょう。しかし、水量低下、泥堆積、陸草繁殖、でこの冬はやってきていません。過ごしやすければ、同じ環境での暮らしを繰り返す習性だそうです。エサ場となる湿田と、大きな開放水面のある安心な場所が少なくなってしまったのでしょうね。高田堰には来ていませんが、この地域にはすでに来ています。’11年12月17日に確認しました。いすみ市上布施にいました。

背景に、日本のコメ農業の現状が見え隠れします。後継者不足、低収入、機械化、大規模化(圃場整備)、排水設備の完備による冬季乾田化、農薬。貯水池の水量低下、腐葉や泥の堆積、陸草繁殖。コハクチョウから、いろいろな問題を提起されている様ですね。

写真はバードストライク対応。最小限の架線変更工事で行われたそうです。電柱頂上の落雷対応のワイヤー架線の取り外し、街路灯の引き込み位置を変更し飛翔の支障になりそうな架線の取り外し、飛翔ルートに重なると思われる架線に黄色マーカーの取り付け、だそうです。この冬は、コハクチョウは高田堰には来ていませんが。

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