【新規】スーツケースは2輪?それとも4輪?!

海森 寄与師老です。スーツケースの車輪についてです。スーツケースの車輪はほぼ2輪か4輪です。度々、航空関係者のアドバイス記事がありますが参考にはなりません。理由は、決まり切った方法で空港へ。決まりきった方法で空港から。空港がデスティネーションなので、早い話が旅行者でも、一般的な出張者でもなく、何の参考にもならないということです。

彼女達は基本的に、空港の中でしか荷物を動かしません。空港の中というのは平面度も出ており、バリアフリーの考え方を先取りしたフロア設計で段差も殆どなくて、このためスーツケースを傾けずとも動く、4輪キャスターの支持が高いのです。これはかなり偏った意見と捉えるべきです。出張訪問先に4輪のスーツケースを持って行くことなんてのはなしですよね?日本人は4輪の方が流行になっていますが良く考えてみましょう。ということで以下に、夫々の物理的な特長を述べます。

【2輪リジットアクスル】

〇車輪が大きく段差乗り越え性能が勝る。半径より大きな段差は横に押すだけでは乗り越えられない。

〇斜めに引っ張るため、垂直方向引き上げ分力が発生する。このため車輪半径より大きな段差も乗り越えられる。

〇止まっている場合、石突きが接地しているため安定性が高く動き難い。

〇リジットアクスルのため車輪のカスタムがし易い上に、車輪は台車用もローラーブレード用も流用出来、安い。

〇車輪はスーツケース本体にビルトインされているモノが殆どで、車輪ヒットに対する耐性が高い。

×車輪がスーツケース本体にビルトインされているため、車輪の逃げがあり同じ大きさの4輪より容量が小さい。

×方向転換は車輪の軌跡を考えて動かさなければならない。牽引免許を持っていればどうってことはありませんが。

 

【4輪キャスター】

×車輪が小さく、段差乗り越え性能が劣る。半径より大きな段差は横に押すだけでは乗り越えられない。

×横に押すため、垂直方向引き上げ分力が発生しない。このため車輪半径より大きな段差は乗り越えられない。

×止まっている場合、車輪だけが接地しているため安定性が低く動き易い。

×斜めにして2輪だけで引っ張れるモノは、キャスターのスイベル(首振り)面に過大な荷重が発生し破損し易い。

×斜めにして2輪だけで引っ張れるモノは、キャスターの首振りにより、直進安定性が悪く早歩きと悪路に向かない。

×キャスターの取り付け部は本体と一体が殆ど。車輪のカスタムはほぼ出来ない。車輪は純正しかなく、高い。

×車輪はスーツケース本体からはみ出しているモノが殆どで、車輪ヒットに対する耐性が低い。

〇方向転換は平坦路面なら自由自在。

では、2輪リジットアクスルと4輪キャスター、どちらがおススメか?石畳の多い場所は2輪リジットアクスルがおススメです。石畳はなくても世の中は段差と悪路が思いの外多いのですよね。ベビーカーやセニアカーや車椅子にも似た様な話がありますが、斜めにして引っ張るモノではないですし、基本的に車輪を大きくするしか解決策がないのです。対転倒性を高めるために低重心化も進んでいますけど。世のお母さんやお年寄りや体が不自由な方はホントに大変なことだと思います。おっと、段差乗り越え、ならぬ脱線してしまいました。ベビーカーやセニアカーや車椅子の話は別の機会に出来るかな?

私のおススメは圧倒的に2輪リジットアクスルです。大きいサイズに限れば4輪キャスターでも良いとは思いますが。理由はそんなモノをガラガラと街歩きには付き合わせないでしょうから。大きいサイズでは斜めにすることも結構な苦労ですしね。2輪リジットアクスルは先ずハンドルを伸ばして自腕で引いてみましょう。ハンドルが短いとスーツケースが立ち、石突きが接地する可能性があります。ハンドルが長いとスーツケースが斜めになり過ぎ、後端が伸び小半径旋回が出来ないです。つまり、2輪リジットアクスルのモノは夫々の体格に丁度良いサイズというものがあり、殆ど機内持込サイズのハズですよ。荷物は極力少なくした方が機動力は高いです。このことからも、⇒機内持込サイズ⇒2輪リジットアクスル、になりますね。

下図は4輪キャスター型を斜めにして2輪だけで引っ張った状態です。

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