メタンガスの利用に産地としては?

海森 寄与師老です。日本のEEZ(排他的経済海域)のメタンハイドレートで一躍脚光を浴びていますが、メタン自体は陸上にも存在し、夷隅郡市を含む千葉県一帯で採掘されています。地表にガスが噴出するところもあり、事故を防ぐため、家屋の床下の基礎部分にガスを逃がす仕組みを設置したりするのですが、新しいところで以下の爆発事故が。

’91年11月、コリン星、東京電力社員寮、1人火傷。

’04年7月、九十九里町、いわし博物館、職員2人死傷。

’10年3月、大多喜町、勝浦警察署大多喜幹部交番、警官火傷。

東電社員寮で、ガス爆発とは何か示唆的ですよね。ここでは、事故防止のことは割愛し、メタンガスとは?区別し難いモノとは?と利用方法について述べます。区別し難いモノに以下があります。メタンガスはLNGで輸入し、都市ガスとして利用されています。都市ガスと同様のモノが噴出し、たまに爆発もする地域で、都市ガスのインフラが存在せず、LPGが流通しているのは皮肉ですね。房総半島で伊豆半島産のキンメダイを食してる様な?

LPG(液化石油ガス) ブタン(C4H10)とプロパン(C3H8)の混合

LNG(液化天然ガス) メタン(CH4)

CNG(圧縮天然ガス) メタン(CH4)

ブタンもプロパンもメタンも常温常圧環境下では無色無臭の気体ですが、流通品は事故防止のため臭いが付けられています。LPGは日本国内でタクシーの燃料として使われていますが、一般の自動車に使われないのは、燃料税(道路財源)の関係のためですよ。技術的な話でありません。震災後に飛ぶように売れた、カセットボンベのコンロや発電機や耕耘機があるのに、原付がないのも同じです。LPGは常温で4気圧程(混合比で変化)で液化します。流通とエネルギー密度(タンク容積当たりの発熱量)で、CNGよりも有利。一般に《プロパンガス》といわれるモノはプロパンの割合が多く、カセットボンベはブタンの割合が多いです。

メタンの沸点は1気圧で-161.51℃、臨界点は-82.6℃、これより高い温度では加圧しても液体にはなりません。LNGにするためには極低温施設が必要です。体積比1/600になるので流通(タンカー輸送)に便利です。LNG受入れ基地近辺に、気体に戻す気化潜熱を冷熱源とする施設を設置し、エネルギーを利用しています。冷凍食品製造工場、業務用冷凍庫、スケートリンクなどが存在します。同一国内流通では極低温施設が必要になるためLNGの形にはぜず、CNGの形で流通させます。アメリカでは自動車の燃料としても使われています。家庭用の都市ガスから一晩で自動車のタンクを満タンにできる、小型供給装置がアメリカで発売(¥12万位)されました。燃料税議論もありますが、技術的には日本で普及の可能性も。燃焼による重量当たり発熱量13,300kcal/kgで炭化水素では最大ですが、気体の体積当たりの発熱量では、プロパンと逆転し、弱い火力、出力、とのイメージになっています。

メタンはそれ自体が温室効果ガスでCO2の21~72倍の温暖化を引き起こすといわれていますから、そのまま放出する位なら、燃焼させてCO2にしてしまった方が良い位です。また発熱量当たりCO2も(Cに対してHの割合が多いので)少ないです。熱源にも自動車燃料にも発電にも使えます。ガソリンエンジン代替にすると、大気より(CO2は増えるが)クリーンになります。大気中に放出させてしまい、温室効果を上げ、時々爆発事故も発生する位なら、産地として上手く集められれば利用できるのですがね?無理矢理に産業化したりすると、地盤沈下がもれなく付いてきますが。

P.S 地盤沈下しないで済む産業化があります。し尿や肥料の処理で発生するメタンを集め発電することです。酪業や農業と一体化しなければできません。小規模になってしまうので自家用レベルですが、リスク対応として電気ソースの分散化が図れます。発電機用エンジンがブタン燃料であっても、メタン燃料仕様にするのは、技術的には簡単です。

写真は震災後に飛ぶように売れた、カセットボンベで作動する発電機。カセットボンベで発電し、その電気で湯を沸かし、コーヒーを?何故に、1度電気エネルギーに変換した?誰が考えても効率悪いぞ!オサレに誤魔化されん!カセットコンロで直接湯を沸かせ!あんたも、知能指数√2、だね!

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