深夜特急の思い出についてです!

海森 寄与師老です。このタイトルは沢木耕太郎氏による紀行小説のことです。’86年頃に産経新聞連載されたと記憶しています。当時は最後シーズンとしてのモーターサイクルレース選手をしていました。(この頃の借金を返済し終わった時には’99年に)個人で旅行に行くお金もありませんでしたから、この小説は出かける欲求を昇華させるために必要なバイブル的なものでした。産経新聞の連載が終わり、新潮社から2巻刊行されましたが、物語は途中のままでした。

私自身は’90年から’92年までは毎年ヨーロッパ(ロンドン)に行く様になりました。出かける欲求は減り、日本にいたい様になりました。’92年ロンドンから帰国すると、新潮社から最終巻刊行されていて読みましたが、主にヨーロッパのパートだったので興醒めしたことを覚えています。’93年から個人で旅行する機会も増えました。旅行先はこの小説に出るアジアのパートの場所が多かったです。’01年からヨーロッパ(フランクフルト)に行く様になりました。現在まで続いています。

最初に買ったものは誰かに取られてしまいましたね。本屋さんで文庫本(6巻)を見ると、また読みたくなっては買い、その度に人に薦めて貸してはなくなりました。文庫本だけでも5回は買った?また読みたいですが、もう老眼で活字がきついです。この小説は主にバス移動で、鉄道は出てきません。何故にバスなのか?鉄道を薦められた場合どうするの?好い若い者が女に興味はないのか?主人公は何語が出来て、何語が出来ないのか?考えさせられる部分が沢山あります。深夜特急という言葉の意味もですかね!乗らないのに何故に鉄道的な名称か?【寝台列車】とか【オリエント急行】の意ではありません。

もちろん同じ読者でも年齢によって感想は変わるでしょう。まだ、読んだことがなく、老眼になっていなかったら、是非読んでみてください。文庫本は6巻買って¥3,000程度です。出てくる国で、行ったことがないままの、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、イラン、は行かないままでしょうかね?多分。

写真は見慣れた文庫本。

westfield@mailxu.com ruesch.georgie@mailxu.com