イギリスで買ってはいけないモノは?

海森 寄与師老です。ヨーロッパ周遊で、先ずイギリスに入るというパターンがあります。それで陥りやすいことですが。このパターンは、日本⇒ヨーロッパの一番長いフライトを、BAを選択すると発生します。BAのハブ空港たる、ヒースロー空港に、毎度運ばれてしまうことから発生しますね。大陸側が主たる目的地ならば、ヨーロッパの西の外れであって、さらに島であって、実は効率は低いのですが、それはさておき。

ヨーロッパ大陸側にこれから行くぞ!気持ちが逸り、地図をイギリスで買ってしまう方々があまりにも多いです。やってはダメ!イギリス製地図がボロイという訳ではありませんよ。現地で全く役に立たないのです。理由は固有地名が、【英語】で表記のためなのですよ。イギリス国内なら問題ないですが大陸側では猛烈に困ります。例えば、【Köln】ケルンは、【Cologne】コローニェと表記されてしまいます。現地には、【Cologne】という標識はありませんよ!イギリスで買った地図には、【Köln】とは記載されていません。頭の中が???になります。【Wien】ヴィーンも、【Vienna】ヴィエナと表記されます。首都(!)でもです!

同様に、大陸側でも、【独語】や、【仏語】単独での表記のモノがあります。見分ける方法があります。背見出しが4ヶ国語で書かれていれば、4ヶ国以上の範囲でも現地語表記。更に、背見出しにキリル字(露語等)の記載もあれば、スラブ語圏はキリル字表記です。チェコとスロバキアはスラブ語圏なのですが、歴史的に、ドイツ、オーストリアとの関係で、元々ローマ字表記です。ローマ字でも読めませんが!しかし、標識と地図記載の文字が同じであることが読めるかどうかより遥かに重要ですよね!旅をしないと解らないかな?

慣れた方なら、【München】ミュンヘンと、【Venezia】ヴェネツィアの表記を観るだけでも、使える地図か判断出来る様になります。両者は地理的に近い上に、公用語が違います。尤も、その範囲に用がないことも想定出来ますけどね。その場合には、両者の表記が、OKだった出版社の地図のシリーズで、当該の地域の地図を買えばOKになりますよね。トーマスクック時刻表は、現地(駅名)表記ですから、何処の国で買っても、時刻表自体は全く同じですよ。キリル字をどうするのかと、表紙の表記が違う位の差はありますけどね。

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写真は私所有の地図。南ドイツのモノは独語版で、アルプスのモノは現地語表記ですよ。本屋さんで立て並べている場合には、背見出しを観て見当を付け、実際に中身を確認迄してしてくださいね。

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写真はトーマスクック時刻表の仏語版。何処の国で買っても、時刻表自体は全く同じね。駅名は現地語表記(キリル字そのまま版、キリル字ローマ字置換版、があります)です。検索と、表の見方が日本の時刻表とは違うんです!あまりにも、(日本の)時刻表マニアになってしまうと、かえって観難いと思います。そうでない場合はコチラの方が解り易いと思います。つまり鉄道マニアではない方が、コレを使いこなせる方ということになります。機会があったら別の、【投稿】で紹介します。

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