【新規】鬱病でのモーターサイクルについて

海森 寄与師老です。俳優の萩原流行(芸能人なので敬称略)が交通事故で死亡しました。事故の報道はされていますので割愛しますが、鬱病を患っていた様です。それによる事故かどうかの因果は今のところ解りません。しかし、鬱病なのに鬱病を隠しライディングする、ということが今後社会問題になると思われます。平成26年6月1日より改正道路交通法が施行されました。

鬱病や統合失調症、てんかん等病気がある人に対し、公安員会は運転免許の停止や取消を行うことができるというもの。これらの病気にかかっている人は問答無用で免許取消になるかというと、そうでもない。自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈しないものを除く、とあります。運転免許を取得しようとする人や免許証を更新する人に対し、病状に関する質問を行い、公安委員会が自動車の運転に支障を及ぼすと判断した場合、免許が停止や取消となりますが、今のところ判断基準が曖昧です。

日本の鬱病の有病率は、大鬱病の12ヶ月有病率が2.2%、生涯有病率が6.5%、また、軽症鬱病の12ヶ月有病率は0.8%、生涯有病率が2.7%と報告があり、約30人に1人が過去12ヶ月間に、約10~15人に1人がこれまでの生涯に鬱病を経験した計算。この発生率では運転免許の取り消しはされていないことが解ります。一方で鬱病になるとスカッとしたいそうです。モーターサイクルは大変危険な、【自爆道具】になり得ます。この心理は私には理解出来ませんが、モーターサイクルに乗りたいらしいです。

鬱病患者の方には、乗りたいでしょう、ハイそうですか、では自由にお乗りください、とはいえません。未だ基準が明確ではありませんが、飲酒運転や薬物運転と同義だと思われます。ライダーの皆様におかれましては、怪しいライディングをしている方とは、【ツルむ】ことがない様に、お願いいたします。勿論、自動車だって、自転車だって、同様でしょうが、危険度が遥かに大きいと解ると思います。そういう背景に気が付いたら、人として諭すことが義務だと思いますし、聞き入れなかったら、警察官か免許試験場に相談を薦めます。片付けが元は出来てたのに出来なくなった、というのが見分けるポイント。

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