【新規追記】POSHという英単語について

海森 寄与師老です。POSHという英単語は、アメリカでは使いませんね。イギリスだけだと思います。日語のニュアンスで、家柄が良い、階級的にはちょっと上、という感じです。辞書では、優雅、高価、なんて出ていますが実際の使い方は違いますね。あの人はポッシュ。あの人はポッシュ・ファミリーの出。あの子の学校はポッシュ・スクール。あの人はポッシュ・アクセント。例です。

She was POSH aunt for railway enthusiasts.

(彼女は鉄ヲタ達にとってポッシュ・オヴァさんだった)

サッカーのディビッド・ベッカムの奥さんのヴィクトリア・ベッカム。彼女がイギリスで大人気だった女子バンド、【Spice Girls】で活躍していた頃のニックネームはPOSHでした。バンド各人がインパクトの強いニックネームでした。このニックネームとイメージを合わせていました。POSH SPICE(ヴィクトリア)は、髪の毛がボブ、服がスタイリッシュでした。ポッシュとは、ヴィクトリアのこと、なんて時代もありましたが、私はヴィクトリアには何の魅力も感じませんでしたね。私の主観ですからクレームは受付ませんけどね。

辞書にもありますが、口語だと思いますし、スラングでもあるでしょう。150年経っていないのに既に語源が解らないそうで、諸説ありますが、【Port Out(Outward), Starboard Home】の4単語の頭文字というのが通説です。【port】も、【starboard】も船舶用語で、船舶の、【左舷】と、【右舷】です。全体で、【往きは左舷、帰りは右舷】です。19世紀中頃には、イギリスではインドに避寒に行くことが流行した様です。イギリス~インド航路で、インドに向かう時は左舷に客室を取り、イギリスに帰る時は右舷の客室を取ると、日陰になり涼しく過ごせ、沿岸の夜景も観えたそうです。社会的地位のある人やお金持ちでないと旅慣れることが出来なかったでしょう。旅慣れた人々の船舶便のブッキング方法がスラングになり、上流階級の、上品な、という形容詞になったという説です。ホントかどうかは知りませんが、この説が最もそれらしいです。

モーターサイクルに乗る方だったら、観たこと、聞いたことがあるでしょう?【POSH】という英単語。そう、アフターマーケット・パーツメーカーですね。私もボルト・ナット・ワッシャー類の締結部品や、汎用的なアルミビレット削り部品はここのモノを使っています。品質が高く、値段がリーズナブルです。特にボルトのネジ部の精度はかなり高い(ナットはそうでもない!)です。この会社のネーミングの由来も前述の説を採っています。スマートでエレガント、ということらしいのですが、一般的にアフターマーケット品を自分で取り付けるライダーは機械工学を知らないし、出来上がったモーターサイクルは汚いけど?そうあって欲しいという願望も入っているかな?

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