【猫】の怖い話、理解してよねっ!

海森 寄与師老です。私の生家で飼っていた猫の話です。私が、小さい頃(明確な記憶がない頃)から18歳迄、14年以上は生きましたから、猫としては長生きだったでしょう。見た目は《かぎっぽ》だった以外は《国吉駅のクロ》とそっくりでした。雌で名は《コマ》でした。

田舎の猫ですから、完全に放し飼いです。時々、犬の餌を奪っていましたが、猫専用の餌を与えなくても生きています。小学校までは犬の見方をしていましたが、段々と犬の面倒が面倒になってきました。中学校にもなると猫の方が都合良くいなくなるので楽だと思える様になりました。冬の日中は、竈にいて灰だらけで煤臭い(SLの匂いに近い)のですが、体が黒く見た目には汚れていませんし、猫そのものの匂いではありませんし。夜までに、毛繕いし汚れは綺麗です。私が寝ている布団に入りましたが、温かく、気持ち良いです!

布団に入っても、夜中に出て行くことが多々ありました。人間もトイレには行くので、同様なのだろう?と思っていたら、どうもそうではないらしい、と気が付きました。ある時には、ノウサギの頭だけを私の枕元に持ってきました。目が光っていたので、死んですぐだろうと思えました。ノウサギは3m程迄は近付けますが、より近付くと、《脱兎のごとく》、いや、《脱兎そのもの》逃げます。道具を使わないと人間では捕まえられません。猫ならノウサギを捕まえることが出来るんだ!と感心もしましたが、なんで頭だけを持ってくるのかしら?枕元が臭くて目を覚ましたら、半殺しにしたイタチを持ってきたこともありました。臭いし、後いくらも生きられないから、仕方なく起きて包丁でトドメを刺しました。イタチを庭に放り投げたら、着地する前にフクロウの類がさらって行きました。次の朝に、包丁が臭いな、何を切ったんだと、婆さんに叱られたのは猫ではなく私でした。

猫はイタチは捕まえるだけで食べない様です。イタチを持ってきた時叱ったら、それ以後イタチを持って来ることはありませんでしたが、ノウサギは、耳だけ、頭だけ、片足だけ、を持ってきました。多分ノウサギは、食糧として正当な狩りをしていたのでしょう。ノウサギの足や耳は食べられます。この行動、滅多に来ないが(当時は東京の子)、来れば布団に入れてくれる私を、布団のぬくもりの同士として認め、《お裾分け》や《土産》という意味なんだろうということが解りました。猫にも情があり、人を見分ける(生家の人達は皆血縁ですから、かなり高度な見分けだと思います!)のを知りました。猫には狩りの上手下手は死活問題です。現代は必ずしもそうではないかもですが、この様な(本来に近い)生活をしていれば、太らないで長生き出来るのですね!

P.S 国吉駅の猫達を夜中に様子を見に行きます。昼間は《ホストクラブ》ですからねえ。だから、防犯カメラに写っているハズです。もちろん何も盗りませんし、壊していません。猫達は、暴れていて(狩りをしている?)凄いです。バカのシロでさえ大暴れしていますよ。(正しい意で)ワイルドだぜぇ!ココの猫達は天寿を全うしますね。ペットが長生きしない家(飼い主)がありますよね。基本的には、食わせ過ぎ、運動不足にさせ過ぎでしょうかね?飼い主を見れば大体は察することが?

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