【新規追記】沖縄県あるある辞典【地名編】

海森 寄与師老です。過去の週末予定の、【投稿】を切り出しました。【あるある】話題。沖縄県那覇市と豊見城(とみぐすく:最近は、とみしろ、とも)市に跨る河口干潟のことを、漫湖(まんこ)と呼びます。夷隅川河口北側干潟よりも大き目。正式な地名なのでNHKも、【放送禁止用語】ではありません。報道番組で風物詩として、『小中学生らにより漫湖公園で写生大会が行われました。』と報じられることもあります。

日本内地の者が聞くと、『えっ?』と思う?しかし、その地に於いては正式地名です。その昔、中国(明朝か清朝)使節団が訪れ、あまりの美しさに、【漫】の文字を琉球王国に贈ったのだとか。【漫】が良文字だとは認識出来ていなくて、スミマセン。私も無知でした。【まんこ】の音(サウンド)も、【うちなんちゅ】には心地良く感じる、良い響きらしいですね。【やまとんちゅ】の無知蒙昧、10年前の『沖縄タイムス』夕刊掲載投書で感じてください!

沖縄に来て15年、ずっと気になって仕方ないことがあります。それは、『漫湖』、『漫湖公園』の読み方です。実はこの発音、内地では、女性の性的な身体の部分を指す言葉です。(中略)

そのうち慣れるかも、、、と思って生活してきましたが、いまだにどうしてもなじめません。この公園の名を1度も口にしたこともありません。ニュースで流れるたび痛すら感じてます。(中略)

由来ある名前なのでしょうが、名前を変えてもらえないかしら、とすら思ってしまいます。(中略)

気にしてるの私だけですか?=那覇市・なっちゃん(38)主婦

無知蒙昧は別文化の場所や国家を否定することに繋がります。今は日本の1部ですが。キンタマーニ(インドネシア/地)、チンボラソ(エクアドル/地)、スケベニンゲン(オランダ/地)、ウンチーニ(イタリア/姓)、私が知る範囲でも妙に感じるのが、これだけありますが、日語ではなく何ら問題ないのです。つまり、無知蒙昧を文章で新聞社に投書した形です。沖縄県で、【女性の性的な身体の部分】は別のいい方をします。【まんこ】は美しい響き。この話題を地元新聞社に投書するなんて、【なっちゃん38歳】は無知蒙昧の強者ですね。これだけで飽き足らず、名前を変えろと迫っている。今更、そんなので苦痛に感じる?【恩納(おんな)村・伊武部(いんぶ)ビーチ】や、【おっぱ牛乳】に、無知蒙昧な投書しないことをお願いしたいです。自分にどう聞こえる、という判断基準だけでは無知蒙昧。【余所者の話を聞け!】を拡大解釈すると、無知蒙昧と紙一重だということが解ります。

ここは、【ラムサール条約指定地】であり非常に重要な湿地。小中学生も写生に訪れる、都市部にあっても、貴重な野鳥が集まる、那覇市にとってのオアシスの様な存在です。冬には世界的にも希少な渡り鳥である、クロツラヘラサギが来ることでも有名なのです。1960年代からマングローブの植樹で陸地化が進んで、湿地帯域が大幅に減少したとか。元の自然に戻すため、世界的潮流とは逆方向に、マングローブの除去を行なったそう。除去しただけでは元の湿地帯には戻らないことが試験結果から判明したそうです。何事も程々に行い、途中経過を見守り、修正の必要があれば修正が必要なのですね。

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写真は漫湖公園の道路標識。漫湖そのものの標識の英語表記は、【Manko Wetland】。Lakeではないです。Manko Lakeでは、Arakawa River、頭痛が痛い、チゲ鍋、と同様に同義を重複してしまいカクワルですからね。【Manko Wetland】って何か良いですね。ウェットランド、良い響きです!

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写真は漫湖そのものです。マングローブの剛毛がたくさん生えて随分と毛深い湿地帯ですね。漫湖に生えた、もじゃもじゃのマングローブ。あ、いえ、何でもありません。

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写真は冬の漫湖にいるクロツラヘラサギの幼鳥。成鳥は大きくて美しい鳥です。

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