バードストライク再現試験とは?

海森 寄与師老です。バードストライクってご存じでしょうか?構造物や機械に鳥がぶつかることですが、鳥は死んでしまうかもしれませんが、構造物は動かないので、それほど困りません。死なせてしまうのは忍びないと、全面ガラスの建造物はバードストライク対策としてカモメ類や猛禽類のシルエットのステッカーを貼ったりします。

困るのは、機械<速度が大きい機械<速度が大きい機械の機構部分、に鳥が入り込むことです。すなわち航空機のエンジンやプロペラが最も困るのです。バードストライク対策を行うにあったって再現試験がなされていますが、昔は本当に生きた鳥をプロペラに放り込む再現試験がありました。倫理的に色々といわれる様になり、死んだ鳥で行う様にはなりました。この時代の方法を、現代も行われている、とするのは都市伝説です。

死んだ鳥も、再現試験の後ではミスト(ミンチどころではない)になってしまい、食べることができません。つまり、再現試験で死んだのではないが、再現試験のためだけに殺されたということになり、倫理的に色々といわれる様になり、コンプレッサー/ファンブレードの損傷時安全性確認は、ブレード破断を想定し、民生用は定格運転中、軍事用はアフターバーナー運転中、に1枚のブレードを根元から火薬で爆破し、その際のエンジンダメージや周りへの影響を評価する様に変わってきています。雹吸い込みを想定した氷塊の吸い込み試験がありますが、こちらは倫理的に問題ありません。

コンプレッサー/ファンブレード爆破法では、異物吸い込みの再現が出来ないし、プロペラに対しては意味がありませんので、やっぱり鳥だ、ということになり、ダミーの鳥を創るという新技術が出てきました。ダミーの技術は、交通事故対策のために自動車業界で人型を用いていた歴史が50年以上あります。この技術転用で最近は鳥なのです。文字通り、【人形師】です。昔(’77年頃)小学館のGOROという雑誌に【実験人形ダミー・オスカー】という連載マンガがあったのを覚えていますか?ちょっとエロい、グロい、内容でした。私はこれを見て、エンジニアになろうと思いました。独語の勉強もしました。エロい経験がドイツで出来そうだ!目指したのは【人形師】ではなく、エンジンでしたが。実験人形ダミー・オスカーのコミックは、ムズムズしました!エロい経験?ドイツではデカい女性が多いし、ビーアー美味いし、泥になる経験ばかりでした。脱線しました。

P.S ロッキード・トライスター採用予定だった、ロールスロイスRB211が高性能を狙って、ファンにCFRPを適用するつもりまでは良かったが、開発が難航し、基準がクリアできず従来のチタン合金の中空ファンに戻しました。この開発遅延で販売合戦に出遅れ、結局は国が救済することに。 このCFRPファンブレードのために多数の鳥が生きたままミストにされました。現代の製造業においては、人間や動物に苦痛を与えるだけなのだとしても(肥満者相当に布団を腹に巻いてシートの座り心地確認するとか)、各業界の上位団体にお伺いをたてなければなりませんし、業界間で相互監視しています。

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