クワドリシクル(仏)って何でしょう?

海森 寄与師老です。クワドリシクルとは、フランスを中心に軽自動車の様な特別規格で造られている車のことです。直訳すれば、四輪自転車の意ですが、四輪原付、もしくはミニカーに近いです。イタリアでは、クワトロチクレッタとならず、何故かマイクロカーと英語で呼ばれます。

かつては排気量50cc、125ccまでの2種類の規制でしたが、現在は400ccまでを上限に規制緩和されているそうです。最も大きな特徴は、法的には自動車扱いではなく、16歳以上なら無免許で運転できます。簡易的な講習を受けることが推奨されているが、義務ではないです。この場合、最高速度は45km/hまでに限定され、オートルー(/仏、アウトストラーダ/伊)は走れません。なお無免許の場合は最高出力は4.0kWに制限されます。学科試験だけで取得可能な免許では最高速度は制限されないが、最高出力は15kW以下に制限されます。

主なメーカーは、エグザム、かつてのF1チームのリジェ、ベスパで有名なピアジオ、などがあり、今日のクワドリシクルにおいては400ccの水冷直列2気筒のディーゼルエンジンを搭載するものが大部分を占め、日本のクボタや富士重工のものが多いです。電気自動車化も立派な自動車より進んでいます。日本にも入っている、ダイムラー・ベンツ・スマートは、大きさはほぼこれらと同じですが、規格的には《立派な自動車》です。

ドイツでもイギリスでも第2次世界大戦後にはカビネンローラー(/独、キャビンスクーター/英)という規格が存在し、BMW・イセッタやメッサーシュミット・KR200がありました。戦争時軍需産業を平和時民需産業に転換したのです。その後、経済復興とともに、シトロエン2CV、BLMCミニに代表される安価な小型車に駆逐されたのですが、現代になって見直されつつあるも、国民の肥満度と、製造業の空洞化の関連で、イギリスでは盛んになっていませんね!

写真はボローニャ駅近くの有名なアルケード(/伊、屋根付き柱廊/日)脇に駐車中のマイクロカー。メーカー不明です。

写真はミラノ。電気自動車?モーターサイクル用の駐輪場に停めて良いそうです。メーカー不明です。

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